画伯は常々、「二十世紀に生きたこのちっぽけな絵描きの作品を、
二十一世紀やそのまた先の子供達が語り継いでくれたら、こんなに
嬉しいことはありません。」と語っていました。

渡仏の数年後には早くも幾多の受賞歴を有することとなりましたが、
その後は、 フランスを中心としたヨーロッパ諸国に於ける展覧会、
個展での作品発表を除き、存命中に於ける賞歴の確保や評価を求め
る事に興味を一切示しませんでした。
その間溢れる才能を多岐分野に発揮し、意欲的に制作活動に専念し
ました。

また、画伯は生涯にわたり人と組織に管理・拘束されることを拒み
続けました。ゆえに、どの国の美術界の組織にも所属することなく、
日本国内では作品と略歴のみならず名前の公表すら行いませんでし
た。生涯に制作した絵画作品は海外の個展会場にて画商並びにコレ
クターによって買い上げられ、作品を目にした人はほんの一握りの
人達に限られています。

画伯はその独創性、表現の豊かさ、独自の色彩感覚によって、東洋
的な土壌と想像力とを西洋の絵画技術に融合させ、全く独自なシュー
ルレアリズムの世界を創り出しました。
フランスの美術評論家諸氏から、幻想の詩人画家、色彩の魔術師、
鬼才童鬼等々と評され、美術雑誌、テレビを始めとした数多くのメ
デイアにて報道されています。
パリをこよなく愛し、ゴーギャン夫人、モジリアニやスーチンの愛
娘、童鬼絵画の収集家達と談笑する大賞受賞パーティに於ける画伯
は生彩にあふれています。

この度、関係者のご協力を得て、洋画家・小川童鬼画伯の公式サイ
トとして、
シュールレアリスト童鬼美術館 伝言(ことづて)
を設立いたしました。
ベールに包まれた天才シュールレアリストの作品をご案内できます
ことを、館長として至福の喜びを感じています。

                      2002年11月30日 
                            館長